ライブディオ キャブレター完全オーバーホール

95年式のライブディオZXエンジン一式を格安で手に入れることができました。

放置車両から外したものらしいのですが、キャブも付いているのでお得です。

(キャブ単体で買うより安かったです。)

特に悪い箇所は無さそうなので、整備すれば動きそうなエンジンです。

今回は、キャブのみオーバーホールします。

問題なければ、私のライブディオに付けようと企んでおります。



とにかく、できるだけバラバラに分解します。

小さな部品が多いので失くさないように気をつけましょう。

特にエアスクリューを外したとき、ワッシャーとゴムパッキンがあるので

意識して外しましょう。(キャブ側にへばりついている事もある)


MJ82番 SJ40番が付いていました。

メインジェットが規制後のキャブとは違うタイプの物でした。

写真の下の方に写っている水色の物体は、歯の隙間を磨くブラシです。

これで、小さな穴もグリグリしましょう。

そして、パーツクリーナーを穴に突っ込んでゴミを吹き飛ばします。

結構、放置していたキャブは、擦らないと取れない腐食物が付いていることが

多いです。

このキャブの場合、フロート室にガソリンが入ってくる小さな穴が、

半分くらいの大きさになっていましたし、メインジェットの穴も若干小さくなっていました。

キャブが不調だと、後のセッティングが厄介になるので念入りに掃除しましょう。



キャブの表面が黄色っぽく変色していて汚らしいので、先程フライホイールの

錆び落としにつかったサンポールの中に浸けてみました。

すごいアワが出てきて、化学反応してるって感じです。

60秒ほどで引き上げました。あんまり浸けるとやばそうです。

布で拭くと汚れが取れてアルミの色になり、綺麗になります。



布が届かない隙間は汚いですが、まぁ満足です。

綺麗な水でサンポールを洗い落とし、よく乾燥させましょう。


吸入側の段差を軽く削り、組み立てて完了です。

噂では聞いていましたが、このキャブの方が口径が大きいですね。

ジェットニードルもちゃんと段数があるので、セッティングもしやすそうです。

取り付けてみたら、また結果をお知らせいたします。





追加です。

ライブディオのオートチョークの配線なんですが、どこにもセンサーらしきものが

無いので実験してみました。

2本の配線に12Vをかけてみたところ↓の先端部分がニョキニョキと伸びてきました。


写真は伸びていないときのものです。

この上の部分が電圧を加える事によって熱を発生させています。

熱によって伸縮する物質が中に入っていて、棒を押し出すのだと思われます。


で、伸びると↓の穴が塞がれて、濃いガスを送るのをストップします。



電圧がかかっていない時は、チョークが効いた状態で、電圧がかかるとわずかな時間で

チョークを解除するようです。

ということは、エンジンが温まっているかどうかは、全然関係ないようです。

外気温によってチョークの作動時間が変わるぐらいの単純な構造のようです。



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